福島の旅、3日目は二本松城です。
2日目の夜に宿泊した岳温泉から車で15分ほど。
二本松城は、畠山(二本松)満泰が15世紀に築城し、二本松氏が治めていましたが、戦国時代に二本松氏は伊達政宗に滅ぼされました。その後、蒲生・上杉の支城として城代が置かれ、江戸時代になって松下・加藤氏を経て、1643年に丹羽光重が10万700石で白河小峰城から入封し、以後、二本松藩の居城として明治維新に至りました。
二本松城は別名霞ヶ城とも呼ばれています。
二本松城の正面にある「二本松少年隊」の像。戊辰戦争の際に二本松藩の兵力が西軍を迎え撃つべく出陣し手薄になった城を守るため、13歳から17歳の少年たちが藩主に嘆願して出陣しました。しかし、少年たちの奮闘もむなしく、二本松城は炎上し落城したそうです。
丹羽氏の時代に近世城郭として整備された麓の箕輪門。
二本松城というだけあって、城内には大きな赤松がたくさん植えられていました。
三の丸は丹羽氏が居住した御殿があった場所。早くも菊人形祭の準備が始まっていました。
霞ヶ池には睡蓮の花がきれいに咲いていました。
本丸に向かう道の途中にある七ツ滝。
「霞ヶ城の傘松」。こんな形の松は初めて見ました。
こちらは洗心滝。
本丸に向かう途中の新城舘。
搦手門跡。
頂上の本丸に到着。本丸は畠山氏が最初に中世山城を築いたところ。
天守台跡。
天守台から安達太良山方面を望む。雲に隠れて安達太良山の上の方は見えませんでした。
本丸石垣を下から見上げたところ。
蔵屋敷跡。
日影の井戸。千葉県印西市の「月影の井」、神奈川県鎌倉市の「星影の井」と並び「日本の三井」と称されているとか。
城内には紅葉の木も沢山あり、秋の紅葉の季節はきれいそうです。
ということで、二本松城でした。
なお、二本松氏と伊達氏との戦いにおいて、「粟之巣の変事」という事件がありました。これは、1585年10月、二本松義継が政宗の父・輝宗に降伏を申し出て、輝宗のもとに出向き、逆に輝宗を拉致して二本松城へ連れ去ろうとしたが、これを聞きつけた政宗に輝宗もろとも射殺されたという事件です。そのときに、政宗が輝宗の遺骸を荼毘に付した、福島市にある慈徳寺にも行ってみました。
慈徳寺にある有名な「種まき桜」。樹齢200年〜250年とされる枝垂れ桜で、この桜の花が咲くと苗代に種をまいたので、地元の人々は種まき桜と呼んで親しんできたということです。
以上、福島の旅でした。